企業理念とその在り方

周知の通りグッドウィルグループのコムスンが、事件を起こした。
とにかく内情はひどいものみたいである。
連日連夜、折口会長がテレビで悲痛(に見せかけてるのか?)な表情で尋問されている。
前から思っていたこと。
人の善意で成り立つ「介護」と外部資本を受け入れて、四半期で業績を見られる「上場企業」とは水と油じゃないだろうか?
そもそも「介護で売り上げをあげる」と言う意味が分からないし、上場企業が食い物にするほど介護は美味しいのか?…
ボランティアで一生懸命介護をしている人間もいれば、食い物にしている人もいる。
考えてみれば数年前「介護事業は伸びる」なんて言われていた時期があり、その言葉の意味のおかしさに気づくべきであった。
グッドウィルの譲渡の受け皿に「ワタミ」が手を挙げているらしいからこれもお笑い種だ。
企業には企業理念があり、それに基づき行動している。この理念が全ての判断基準になり。指針となる。
しかし、良くみると本当に理念は正しいのだろうか?
例えば低価格の回転寿司屋の理念に「食の安全」とか書いてあるが、本当に安全なのか?安全なものが100円で寿司として食べれるのか?
他にも、いろいろな企業理念があるがどれもうそ臭い。
そういう弊社にも「社会貢献」などという理念が数ヶ月前まであった。
しかし、その嘘に気づき年明けてそれは外してしまった。
なぜか?
社会貢献は漠然としなければならないし、したいけれども、それが何なのか?またそれをする余裕など我々に今は無いというのが理由である。
今出来るのは税金をしっかり納める事ぐらいと若い社員の教育くらいの貢献しか出来ないが。
もう今後は見せ掛けではなく本当にあるべき姿を晒して、愚直に邁進し、本当の意味での社会貢献を出来る企業、人のみ残っていくのだろう。
そういう社会であって欲しいものである。