グレートな仲間たち 其の壱

僕の周りには非常に変わった知り合いが多い。
今日はその中の1人を紹介しよう!
彼は「K君」と言って高校の同級生である。同じ高校でハンドボール部に所属していた。
彼とは長い付き合いで様々なくだらない小事件があった。
File No1  告白サポート事件
まだ、高校生の時彼は同じハンドボール部のマネージャーを好きになった。僕が「コクリなさいよ。」と言ったので彼はそれを決心した。
ただ、不安なので僕も付いて行く事になり学校から出た長い坂道の下でマネージャーを捕まえた。
そして、いざ告白!だがなんか気まずい空気が……。
ここは自分の出番や!と思い僕は思わずサポートに出た!
しかしどういうフォローがいいか分からない。汗汗汗!
ええ~いっ!こうなったらお互いの共通点を見つければ盛り上がるはず。
話題は……好きな映画?好きなドラマ?好きなスポーツ????
あまりに僕もテンパッてきたのでわけがわからなくなった。
思いついたのがこの言葉だった。
K君に「好きな色聞きーよ。」と囁く。
まさかそのまま彼が言うとは……
「好きな色なに?」
するとマネージャーは
「関係あるの?」
ガアア-ン!そりゃそうだ!いくら共通点見つけるって言っても色はないだろ!
仮に「赤が好き。」なんて言われてたとしても困るしなー。盛り上がるかな?

「俺も赤が好きなんだよねー。どっちかと言うと朱色ぽい方が風情があるよねー。」
「そうそう。赤はいいよね。赤好き同士付き合おっか!」

………な~んてなるわけない!
結果は言うまでもなく、夕陽に背を向け徒歩で帰宅した。
まさかそのまま好きな色を言うとは………
グレートである!

File No2   コンパ DE アコム事件

まだ若かりし頃(と言っても30手前だったが…)
コンパを週2回程していた時期があって、K君とはいつも行っていた。
ある夜コンパをしていて2次会のカラオケへ。
気が付くと時計は朝4時を回っていた。
いよいよ清算のとき。
僕は金が無かった。たぶん彼が持ってきているだろうと思い用意していなかった。と言うか文無しだった。
「すまん。金貸して!持ってきてないんよ。」
「いや、1人分しかないよ。」
………やばい。まじやばいよ。これ。今さら女の子には言えないし。
ピンチ!
?????
目の前にアコムが見える!借りるかなー。
しかし今さら手続きする時間は無いし。
「アコムのカード持ってる?」
「うん。」

言うまでも無いが彼は闇夜の赤いATMに行ってくれて、無事切り抜けた。
グレートである!