差別化を考えたら同質化する話

経営戦略に「差別化戦略」というものがあります。

 

マイケル・E・ポーターが考えた競争戦略「コストリーダーシップ戦略」「差別化戦略」「集中戦略」が有名です。
これ以外にも多数の差別化戦略があります。

 

 

実は差別化戦略をずっと考えていくと、あまり差別化にならないんですよね。

 

 

なぜかというと、差別化を考える際、同業他社を意識しますよね。

 

 

同業のマーケティングや営業方法の模倣を考えます。

又は同業他社の事例を考えます。

 

 

当社で例えてお話ししますね。

 

当社は「エリアマーケティング事業」を行っていて、「のぼり旗を使った集客提案」も行っています。

 

 

こののぼり旗の差別化戦略を考えると、「納期がどこよりも早い」「徹底的に安くする」「デザインが良い」となっていきます。

 

 

同業他社はここに陥っているみたいで、どのサイトにも「どこやりも早く納品します!」「低価格保証」「デザインが良いです!」と書いてます。

 

 

それって差別化ですか?(笑)

 

 

もはや、どこもやっているので同質化と言いませんかね?

 

同業他社を見ればみるほど、同質化の中での激しい競争が起きます。

 

 

もう一つ違う例でお話ししますね。

 

紳士服業界ではどの会社も閉店セール・二着目半額などやっていますが、他に差別化の施策はないのでしょうか?

 

そういう時は異業種と組み合わせて考えてみましょう。

 

 

紳士服業界に、野菜の宅配のビジネスモデルなど組み合わせて考えてみましょう。

 

 

 

野菜の宅配って、好きな野菜のお届けではなく、栄養価を考えた野菜が勝手に届きますよね。(そのようなビジネスモデルがあります)

 

 

紳士服で例えると、「サイズは合っているが、様々なタイプのスーツが年2回激安で届く」などは面白くないですか?

 

まあ、ニーズがあるかは?分かりませんが考え方としては面白いですよね。

 

 

皆さんは同業他社の事例ばかり追いかけていませんか?

 

 

世の中同業他社の事例でうまくいっていたら、みんなうまくいっています。

 

 

是非異業種のアイデアを取り入れてください。

 

 

私はこれを「異業種クロスボーダーアイデア」と呼んでいます。

 

 

是非、差別化からくる同質化に陥らない様にお気を付けくださいね。